「最初で最後の五輪」フィギュア町田樹の決意：朝日新聞デジタル

■「今、ようやく町田樹しかできない表現ができる」 今季の大躍進を一番驚いているのは自分自身かもしれない。そんな思いを押し隠すかのように、フィギュアスケートの町田樹（たつき）（２３）＝関大＝は語気を強める。「世界トップクラスの日本男子の中から五輪代表に選ばれて、メダルを狙うと言えない選手は五輪に出る資格はない。出場権を返上すべきだ」 昨季は全日本選手権で９位と惨敗した後、頭を丸めた。２０１３年の年明けのことだ。「気合を入れるためです」。自分に活を入れると同時に、二つの改革に取り組んだ。 一つは、昨季まで休学していた大学への復学。練習拠点を米国から日本に移した。「セカンドキャリアのためにも、勉強と競技の両立を図りたかった。勉強をしながらでも、五輪に出場できることを証明したかった」。シーズン中も時間が空けばキャンパスに通った。

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“今、ようやく町田樹しかできない表現ができる”“まるで、自分の皮膚や肉をはいでいって、骨格だけになったような感覚で、氷上を滑るようになった”

[matsuofan]

「最初で最後の五輪」フィギュア町田樹の決意