クリミア情勢「核なき世界」の危機 ウクライナの核放棄：朝日新聞デジタル

オバマ米大統領が「核兵器のない世界」の実現を世界に呼びかけたプラハ演説から５日で丸５年。核テロ防止策では一定の成果が出たが、ウクライナ情勢を受けた米ロの関係悪化で、核軍縮は停滞する。包括的核実験禁止条約（ＣＴＢＴ）発効のめどもたたないなか、米国は新たな核兵器性能実験を繰り返す。 首都キエフから２００キロ以上南の町、ペルボマイスク。平原のただ中に、フェンスに囲まれた土地がある。冷戦時は、関係する軍人以外は厳重に立ち入りが禁止されたソ連軍の戦略核ミサイル基地だった。現在は博物館になっている。 入り口近くに、古びた緑色のミサイルが展示されている。１９５０年代に開発された最も古い世代の弾道ミサイル、Ｒ１２（西側のコードネームＳＳ４）だ。 １９６２年夏、この基地からＲ１２がひそかに搬出された。行き先はキューバ。その配備を米国が同年１０月、航空写真によって探知したのをきっかけに、米ソの緊張が全面核戦争

[syuu1228]

“ウクライナがロシアと対立する現状について聞くと、サビロフ氏は表情を曇らせた。「かつては一つの国だったロシアと、軍事的に対決する事態など、考えたこともなかった。衝撃を感じている」”