生保大手７社が減収 低金利で貯蓄型の販売が低迷：朝日新聞デジタル

生命保険大手９社の２０１４年３月期決算が２６日出そろい、売上高にあたる「保険料等収入」は７社が減った。預貯金のように利息をつけて返す貯蓄型の保険の販売が減ったからだ。だが、契約者から預かったお金の運用は景気回復のおかげで好調で、もうけを示す「基礎利益」は６社が増えた。 販売が減ったのは、「一時払い終身保険」と呼ばれる保険商品だ。契約時に保険料を一括して払えば、将来一定の利率を上乗せして払い戻される。銀行預金より高い利回りが人気だったが、日本銀行の金融緩和で長期金利が下がり、契約者に高い利回りを約束できなくなった。このため、各社が相次いで販売を止めたり、契約の募集を抑えたりした。日本生命は「金利がもっと下がれば、さらに販売を抑える」という。 一時払い終身でも、販売が増えた商品もある。第一生命は外貨建てで一定の利回りを約束する商品が好調で、保険料等収入は過去最高になった。日本より金利が高い外貨