白浜・天神崎も国立公園に 環境省、「吉野熊野」に追加：朝日新聞デジタル

環境省は２４日、三重、奈良、和歌山の３県にまたがる「吉野熊野国立公園」に、紀伊半島沿岸の和歌山県みなべ町～同県串本町の約１万２千ヘクタールを加えることを決めた。同日あった中央環境審議会の部会で了承され、９月下旬ごろに編入する。 新たに加わるのは、和歌山県立の自然公園になっている２区域で、サンゴ礁や干潟などの貴重な生態系が残っているという。美しい自然が残る場所などを民間資金で買い取って保全するナショナルトラスト運動の先駆けの地として知られる天神崎（田辺市）や白浜町の海水浴場付近の海域なども含まれる。追加により、同国立公園の面積は計約９万３千ヘクタールとなる。（小坪遊） 地元、期待の声 国立公園に加わる同県白浜町の「白浜観光協会」の沼田久博会長（６１）は取材に「すばらしいことで感激しています。白浜の魅力をさらに広めていける」と評価。そのうえで「国立公園というブランドは海外のお客さんにも魅力的。