（永江朗の京つれづれ）京町家を使ったゲストハウス？：朝日新聞デジタル

ちかごろ京町家がブームです。京町家を使ったホテルやゲストハウスが次々と登場しています。飲食店や雑貨店、ギャラリーなどでも京町家を改装した店が増えています。昨年１１月には祇園にエルメスのブティックが期間限定でオープン。１２月には京都御苑の西に四季十楽という高級ホテルがオープンしています。 京町家は伝統的な木造家屋です。街なかを散歩しているとあちこちで見かけます。紅殻（べんがら）格子や虫籠窓（むしこまど）、瓦屋根など、京町家の特徴はいろいろありますが、もっとも重要なのは隣家と接していることでしょう。かといって構造上も登記上も「長屋」ではありません。あくまで戸建てでありながら隣家との距離は０ミリなのです。このため現行の建築基準法には適合しませんので、町家のまま建て替えることはできません。取り壊されて駐車場になったりビルに建て替えられたり、その数は減りつつあります。 新たに建てることができないので