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釜ケ崎に憲法はあるか 住民票消され続ける労働者:朝日新聞デジタル
「個人としての尊重」。憲法研究者として、日雇い労働者たちの弁護士として、その現実を考え続けている... 「個人としての尊重」。憲法研究者として、日雇い労働者たちの弁護士として、その現実を考え続けている遠藤比呂通さん。将来を嘱望された学者の道を捨て、大阪市西成区の釜ケ崎の現場で活動を始めて20年。一度はキリスト教の宣教師をめざしたほどの信仰も活動に通底する。その目に憲法はどう映っているのか。 ――釜ケ崎から憲法はどう見えますか。 「ほかに行くところのない人を受け入れる『逃れの街』が釜ケ崎です。住民票を持たない人もたくさんいます。住民票がないと、どこの住民でもありません。失業手当といった行政サービスを受けられず、投票もできません。憲法改正の国民投票もできないのです。そんな主権者がいていいのでしょうか。憲法を決めるのは国民です。改憲が議論されていますが、ちょっと待ってください。最終的に決める国民投票に参加できない人がいるんです。ここに、私のいだく憲法問題の核があります」 ――「住民票がない」? 「
2017/08/31 リンク