薬害ヤコブ病、全訴訟が終結 初提訴から２１年：朝日新聞デジタル

汚染されたヒト乾燥硬膜の移植でクロイツフェルト・ヤコブ病（ＣＪＤ）に感染した患者や家族が国や製薬会社などに賠償を求めた訴訟で、原告弁護団は２４日、大津地裁で係争中だった原告が７月に和解し、初提訴から２１年で一連の訴訟１３６件がすべて終了したと発表した。最後の和解が成立後、弁護団が記録を取りまとめていた。 原告弁護団によると、１３６件の訴訟は大津、東京の両地裁に提訴され、いずれも和解が成立。被告側は患者１人当たり平均５５００万円を支払い、賠償総額は計約７５億円に上る。訴訟の対象になった患者は１３６人で療養中の女性（３９）を除き、死亡している。 訴訟は１９９６年に最初の原告が大津地裁に提訴。２００２年に国と製薬会社が薬害発生の責任を認め、原告との和解が進んだが、その後も長期の潜伏期間を経て発症したケースでの提訴が続いていた。 厚生労働省によると、硬膜移植後のＣＪＤ発症者は１５２人に上る。弁護団

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