朝日新聞デジタル：不良債権深刻化、やむなく追加緩和 日銀、０１年議事録 - ビジネス・経済

印刷 日本銀行が２００１年７〜１２月に開いた金融政策決定会合の議事録の全文が、３１日公表された。０１年９月の米同時多発テロで世界経済が一気に不安定になり、銀行の不良債権問題も深刻になるなかで、追加の金融緩和を余儀なくされる様子がうかがえる。 日銀は０１年３月にゼロ金利政策を復活させ、金融機関に流すお金の量を増やす「量的緩和政策」を導入。物価下落が続く「デフレ」を止め、景気を回復させようとした。 しかし、銀行は不良債権が増えるのを警戒して貸し出しを増やさない。７月の金融政策決定会合では、出席者から「（日銀が）マネーを出しても使ってもらえない状態だ」（植田和男委員）などと量的緩和の効果を疑問視する声が噴き出していた。 それでも景気悪化は止まらず、８月の会合で速水優総裁は「追加緩和の効果は確実ではない」としつつ、「現在の厳しい状況下では、なにがしかの効果を期待して対応することが適当だ」と

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マネーを出しても使ってもらえない状態じゃなくて、出す量と出し方が悪かったんじゃないのか？