asahi.com（朝日新聞社）：ネット証券に「システム障害の再発防止を」 金融庁要請 - ビジネス・経済 （1/2ページ）

ネット証券のシステム障害が相次いだことを受け、金融庁が日本証券業協会に業界全体で再発防止に取り組むよう異例の要請をした。背景にはネット証券の利用者が増える一方で、システム整備が追いつかない現状がある。金融庁は今後、各社の個別の取り組みにも目を光らせる構えだ。 金融庁は１２日に業界最大手ＳＢＩ証券に業務改善命令を出したのに合わせ、日証協に監督局長名で要請文書を送った。証券会社の経営陣が取引システムの重要性を認識することや、障害が発生した場合は投資家保護の対策をすぐにとるよう求めている。 個人投資家はネットを通じて直接証券会社のシステムに接続し、リアルタイムで売買することが主流になっている。いったん障害が起きると、想定外の損失が生じる可能性も高い。金融庁は「安定的なシステム整備は証券会社の基本的な役割」として、業界全体の取り組みが必要としている。 日証協は加盟各社に内容を通知し、自主点検