朝日新聞デジタル：「金融緩和、構造改革遅れる」 ＩＭＦ、リポートで懸念 - 経済・マネー

【ワシントン＝山川一基】国際通貨基金（ＩＭＦ）は１６日、先進国の大幅金融緩和に関するリポートを公表した。緩和に頼りすぎて財政再建や構造改革が遅れたり、新興国に大量のお金が流れこんだりする悪影響を指摘している。緩和から引き締めに転じる際には長期金利が急上昇するおそれがあることも警告した。 金融市場に大量のお金を流し込む「量的緩和」などについては、経済が危機的であれば金利を抑えたり成長を促進したりする効果があると評価した。日本銀行が大幅な緩和に踏み切ったことは「規模や手法が真新しければ、大きな効果が出ることを示した」とした。 一方、緩和の規模が大きくなるにつれ、必要な財政再建、構造改革、金融改革が進まなくなるとも指摘した。そのうえで、結果としてこうした緩和策から脱却するのが遅れるおそれがあるとの懸念も示した。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みロ