asahi.com（朝日新聞社）：原爆症認定めぐり国に初の損害賠償命令 広島地裁 - 社会

広島で被爆した２３人や遺族が、国に原爆症認定と慰謝料１人あたり３００万円の支払いを求めた集団訴訟の広島２次訴訟で、広島地裁（野々上友之裁判長）は１８日、３人の原告について国に損害賠償の支払いを命じる判決を言い渡した。全国の原爆症訴訟で、損害賠償が認められたのは初めて。 判決は、未認定だった３人と、がんですでに認定を受けたが肝機能障害での認定も求めていた２人について原爆症と認定した。このうち３人について損害賠償を認めた。原爆症認定をめぐる集団訴訟で、０６年５月の大阪地裁判決以降、この日で国は１５連敗となった。国は地裁段階で敗訴しても控訴する方針を打ち出しているが、損害賠償の支払いまで命じられたことで、認定行政のさらなる見直しが求められる。