asahi.com（朝日新聞社）：北京五輪の聖火辞退に「感謝」 ダライ・ラマ善光寺訪問 - 社会

来日したチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ１４世は１９日、長野市の善光寺を訪れ、北京五輪の聖火リレーで、チベット騒乱を受けて同寺がスタート地点を辞退したことについて、「たくさんの人がチベットに心を寄せてくれたことに感謝したい」と語った。 善光寺は２００８年４月、前月に中国のチベット自治区ラサなどで起きた騒乱で多数の死傷者が出たことから、聖火リレーのスタート地点を辞退。その後、ダライ・ラマが仏像を奉納するなど、交流が続いている。 この日は、同寺の住職やチベット僧ら約４０人と記念法要が行われた。ダライ・ラマは法要後、中国の若い人々へのメッセージを求められて、「両目と両耳で、現実に何が起きているのかをしっかり見聞きし、自分の知性を用いて、自分自身で状況を分析してほしい」と語った。 ダライ・ラマはまた、同日午前に東京で記者会見し、今回の訪日は「政治目的ではない」と話した。今年２月の訪米時には