asahi.com（朝日新聞社）：サハリン州、東京での産業説明会を延期 領土問題ネック - 政治

【モスクワ＝副島英樹】北方領土を事実上管轄するロシア極東サハリン州が、今月１７日から東京で予定していた同州の産業を紹介する説明会を延期すると発表した。ロシア外務省は声明を出し、「（北方領土に住む企業家に）日本側はビザの発給を事実上拒否し、『ビザなし交流』での入国も認めなかった」「日本側の措置は受け入れ難い」としている。 説明会はサハリン州が日本との経済交流を深めるため計画、日本側も協力していた。しかし訪問団に北方領土に住む企業家らが含まれていたため、問題が浮上した。 日本政府は「北方領土はロシアが不法占拠している」との立場のため、住民へのビザは発給しないのが原則。日本側の説明によると、相互理解を深めるための「ビザなし交流」の枠組みも、企業活動推進のために使うのは不適当と判断した。