朝日新聞アジアネットワーク（ＡＡＮ）：朝日新聞社インフォメーション

トップ ＡＡＮ発 一線から コラム アジア人記者の目 研究拝見 書評 ニュース リンク 年間リポート English ＡＡＮの客員研究員・ＯＢを中心にアジア関連の最近の研究を紹介しますバックナンバー>> 新中国における政府主導の日本研究の一考察 ――国家システムの一環という特殊事情―― 王 敏（ワン・ミン）／法政大学教授（ＡＡＮ客員研究員） 2004年5月31日 はじめに 社会主義中国における日本研究も暗中模索 社会主義イデオロギーを指針に、新中国が1949年10月１日に成立した。以来、最古の文明を誇る大国が未体験の国家像造りに暗中模索を続けている。新中国は改革開放が国の行政・施策の基調になっても中国共産党と中央政府が指導する建前は変わらない。国家の心臓にあたる党と政府が政策の立案者であり、地方とは毛細血管でつながり血液の流れに乗せて、政策を国の隅々にまで行き渡らせる監督者でもある。樹木に