asahi.com（朝日新聞社）：詩情豊か 色鉛筆アニメ バック作品展 - 映画 - 映画・音楽・芸能

アニメーション「木を植えた男」開会式で拍手にこたえるフレデリック・バック（左）と高畑勲監督＝１日、東京都現代美術館、小原篤撮影 ■高畑勲監督が魅力語る アカデミー賞短編アニメーション部門を２度受賞したアニメーション作家、フレデリック・バックの展覧会と過去の作品の劇場公開が、東京で重なっている。バックに大きな影響を受けたというスタジオジブリの高畑勲監督に、作品の魅力を聞いた。 バックがアカデミー賞に輝いたのは「クラック！」（１９８１年）と「木を植えた男」（８７年）の２作品。どちらも、つや消しのアセテートフィルム（セル）に、色鉛筆で手描きしている。 高畑監督は８２年に初めてバック作品を見た。木の揺り椅子の運命をたどる「クラック！」だった。「カナダの人々の暮らしを詩情で実に見事に描いていた。しかも、分業ではなく一人の手によってということがはっきりと分かった」と振り返る。 バックは２４年生