日本株の乱高下もどこ吹く風、黒田総裁不動で国債市場は落ち着き - Bloomberg

（ブルームバーグ）：中国発の世界的な市場の混乱で日本株も乱高下に見舞われている中、国債市場は平穏を保っている。 日経平均株価のボラティリティ指数は８月26日に一時48.99と2011年３月に発生した東日本大震災以来の水準に急上昇。15日は31.92だった。長期国債先物のボラティリティ指数は中国が人民元を切り下げた８月11日以降の平均が2.69。過去１年間の同2.90を下回った。ＴＯＰＩＸは８月の出来高が約２年ぶりの大きさだったが、国債は過去12カ月間の平均を下回った。 世界の株式時価総額は人民元切り下げ後、一時は約8.4兆ドル消失。日経平均株価は８日に年初来の上げを全て失った。しかし、日本銀行は15日の金融政策決定会合で追加緩和を見送り、懸念が広がる新興国経済の減速は一時的だと黒田東彦総裁は説明。今年度の新規財源債36.9兆円の２倍超に当たる国債を積み増す異次元緩和を11カ月近く続けて