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月刊地域づくり 第305号 公共施設のオープン・リノベーションを核とした地域再生事業について
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月刊地域づくり 第305号 公共施設のオープン・リノベーションを核とした地域再生事業について
図書館や美術館等の公共施設については、一般的な老朽化に加え、市町村合併等により同一市町村内で機能... 図書館や美術館等の公共施設については、一般的な老朽化に加え、市町村合併等により同一市町村内で機能が重複する施設の存在、さらには、小中学校のように生徒数減少により用途が廃止された建物の処分又は転用の問題、本来の利用者の減少問題など、様々な課題に直面しているものが多い。また、新設の施設についても、建設コストとの費用対効果を問われる上に、毎年度運営コストに見合う便益があるのかを問われ続けることになる。さらに、今後の財政状況によっては、早々に廃業に追い込まれるリスクもある。 これらの課題に対しては、老朽化した建物を建築当初の性能に戻す「リフォーム」では対応できない。当該公共施設そのものに対する住民ニーズが十分存在するとは言いえない場合が多いからである。そこで、建物の持つもともとの性能以上に新たな付加価値を加える「リノベーション」によって公共施設を生まれ変わらせ、ひいては周辺地域の再生にもつなげ、住