映画作家 河瀬直美 氏 (イノベーティブワン)

カンヌ映画祭・新人監督賞の史上最年少受賞者。それが河瀬直美さんだ。あれから８年。ヨーロッパの様々な賞を受賞してこられたいまも、業界の枠におさまりきらない。 河瀬さんにとっての映画とは「人間は誰しも、あるがままに存在していいんだ」という事実を、観客とともに確認しあうためのツールに他ならない。それをいかにリアルにつくるか。そこに尋常ではないこだわりを見せ続ける。 ―― 河瀬さんの代表作と言えば、「萌の朱雀」。1997年のカンヌ映画祭で、新人監督賞を最年少受賞された衝撃的なデビューが思い出されます。その後も８年間にわたって精力的に映画を撮り続け、「火垂」や「沙羅双樹」という劇場映画でヨーロッパの数数の映画賞を受賞してこられたわけですが、こうして直接お会いしても、映画を拝見しても、まるでおさまった印象を受けないというか、いまだ挑戦者としてのポジションに留まり続けていらっしゃるようなイメージがありま

[mossan99]

河瀬直美インタビュー