河北新報 東北のニュース／山形全頭検査実施へ 「食の安全安心確保」 県農協中央会

山形全頭検査実施へ 「食の安全安心確保」 県農協中央会 山形県内の肉牛に与えられた稲わらが放射性セシウムに汚染されていた問題で、県農協中央会は２１日、山形市で緊急対策会議を開き、傘下農協を通じて出荷され、県内で食肉処理される肉牛の全てを対象に放射線量を調べる全頭検査を行うことを決めた。 今田正夫会長が記者会見して明らかにした。流通・消費サイドに徹底した検査を求める声が根強いのに対応した。県内３カ所の食肉処理場で扱う肉が対象。また、ブランド牛の米沢牛も米沢牛銘柄推進協議会が独自に実施する方針で、山形県内で出荷される牛肉は全て全頭検査の対象になる。 同中央会は併せて、汚染された稲わらを食べた可能性がある牛は、出荷を自粛する。こうした牛を出荷停止にするよう国に求めるため、関係者が２２日に農林水産省を訪れ、要望する。 県内では問題発覚前、週３００頭程度の食肉処理が行われていた。今のところ、処