仙台市の災害公営住宅 入居条件ミスマッチ、空室１割超 | 河北新報オンラインニュース

河北新報の「声の交差点」欄に６月、読者から投稿があった。東日本大震災の被災地では今後、仮設住宅からついのすみかとなる災害公営住宅への引っ越しが本格化する。各地に先行して集合型災害公営住宅への入居が始まった仙台市で、一体、何が起きているのか。（佐々木智也） ＜平均競争率２倍＞ 仙台市で本年度、入居が始まった集合住宅は計６６１戸。１２９７件の応募があった。平均競争率は約２倍。投稿のように応募条件と折り合わなかったり、抽選で漏れたりした世帯は、次回の募集を待たざるを得ない。 ところが、募集を締め切った６６１戸の入居状況を見ると、１割超の７２戸が空室となっており、入居を辞退するケースも相次いでいる（表）。 空室が集中しているのは「ペット帯同」と「車いす専用」を入居条件とする居宅だ。荒井東（若林区）では、空室２７戸のうち２６戸がペット帯同世帯向け。車いす専用の居宅は全ての公営住宅で空室が生じた

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このほか、高齢者では買い物や通院などの便、若年層では出産や離婚による家族構成の変化を理由にした辞退も目立つ。

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仙台市の災害公営住宅　入居条件ミスマッチ、空室１割超 「ペット可」の住居を用意したことは評価するが、「要ペット」はやりすぎ。「金魚１匹でも飼っていればペット帯同世帯の条件を満たす」市の対応が杓子定規で