週刊金曜日: 赤ちゃん猫を拾う(石坂 啓)

息子が赤ちゃん猫を3匹拾ってきた。 マンションのゴミ捨て場に置いてあったダンボールをのぞいてみたら、中でモゾモゾ動いていたという。「アチャー」と思ったが、「待ったなし！」だ。すぐに猫用ミルクを買いに行く。 親から離されたばかりの子猫は助けるのがむつかしい。まずミルクをうまく飲んでくれるかどうかだ。猫用哺乳びんもあるが、針をとった注射器が確実。風邪気味で鼻がつまっていたりすると、吸うことができない。以前に拾った子は医師に教わって、細いチューブを口から胃まで飲み込ませて直接ミルクを注入した。 自分でオシッコができない。親猫が舐めて刺激を与えるような具合に、脱脂綿でチョンチョンとさわってふきとってやる。今回はもう目を開けていたのでホッとするが、1匹は片方の目がショボついているのでホウサンを湯で溶いてマメにふいてやる。目が開くか開かないかのときに体力が弱っていると、まぶたがくっついてそのまま目がつ

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殺す作家あれば救う漫画家あり。