神戸新聞｜経済｜モカ、９月販売再開へ ＵＣＣ

ＵＣＣ上島珈琲（神戸市中央区）は、エチオピア産の生豆から残留農薬が検出されたため、昨年７月から取り扱っていなかったコーヒー銘柄「モカ」の販売を、９月１４日から再開する。同社の調査では日本人が最も好きなコーヒー銘柄で、愛飲家には朗報となりそうだ。 輸入再開のため、同社は独自の品質管理態勢をつくった。エチオピアでの生産過程で豆の洗浄を徹底するなど、基準を満たした３社だけと契約。輸入後も、３００袋ごとに１袋を抜き出して自主検査する。年間２００万円程度のコスト増になるという。 ２００８年の同国産コーヒー輸入量は、国内全体で０７年の３割以下に激減。取扱量トップの同社には、モカの販売再開を求める電話が５００件以上あったという。 当初はスーパー向けの家庭用レギュラーコーヒーのみを販売。輸入量が増えれば、喫茶店など外食産業向けに拡大する。 東京都内で会見した河本篤副社長は「コーヒー豆の安全を守る独自の仕組