山陰中央新報 - 老人看護の専門看護師育成 島大大学院課程を認可

島根大大学院医学系研究科の看護学専攻「老人看護ＣＮＳ（専門看護師）コース」（出雲市塩冶町）が、日本看護協会（東京）から、高い看護知識や技術を持つ「専門看護師」を育成する教育課程としての認可を受けた。１１ある専門分野のうち、同コースに認められたのは「老人看護分野」。中国５県では初めてで、高齢県の医療現場の質の向上に期待が寄せられる。 専門看護師には、がん看護▽感染症看護▽家族支援―など１１の専門分野がある。高度な知識と技術を持った看護師や保健師を、論文審査や筆記試験を経て同協会が認定。医療現場での看護師への指導や医療スタッフと患者家族の調整、研究に当たる。専門看護師を配置することで、医療現場全体の質の向上が見込めるとして、１９９６年から制度がスタートした。 受験には５年間の臨床経験と、認可を受けた大学院での修学が必要で、全国の専門看護師１０４４人（２０１３年１月現在）のうち、県内は老人看