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酵素の化学
生体内のほとんどの化学変化は酵素(enzyme)というタンパク質によって触媒される。酵素と結びつき変化を... 生体内のほとんどの化学変化は酵素(enzyme)というタンパク質によって触媒される。酵素と結びつき変化を受ける物質を基質(substrate)という。基質は酵素分子の表面の特定の部位(活性部位, active site)に結合し,酵素タンパク質が作りだす特殊な環境により,いったんエネルギーの高い状態の(ただし,触媒がない場合よりは低いエネルギーで済む)酵素-基質複合体を形成する。この状態から,基質は生成物(Product)へと化学形を変え,酵素から離れる。それと同時に,酵素は元の分子状態に戻り,再び次の基質と結合する。 近年,タンパク質以外の物質が生体内で触媒作用を発揮する例が見つかってきた。一部のRNA(リボ核酸)には,触媒作用がある。このような核酸をリボザイム(ribozyme)という。 生体内では,たくさんの酵素が働いている。それらの酵素は場合によっては単独でも働くが,多くの酵素はタ
2016/02/05 リンク