東京新聞:風力発電 伸び悩み 震災前下回る導入ペース:経済(TOKYO Web)

国内の風力発電能力は二〇一二年度末までに大型の原発二基分に相当する二百六十五万キロワットに達する見通しとなったものの、東日本大震災後二年間の新規導入量は、震災前を下回る年十万キロワット未満と低迷していることが、業界団体「日本風力発電協会」の推計で分かった。 政府は震災後、再生可能エネルギーの拡大を最重要施策の一つに掲げてきたが、太陽光などよりもコストが安く、最も拡大の余地が大きいとされる風力の伸びは海外に比べても鈍い。震災前まで原発を推進してきた電力会社や政府が送電網の整備に消極的だったことが背景にあり、環境省と経済産業省は一三年度予算案に二百五十三億円を計上しててこ入れを図る。 同協会によると、〇一年度以降、風力発電の新規導入量はほぼ十五万～三十万キロワットで推移。ピークの〇六年度は四十万五千キロワットだった。しかし、一一年度は建設費に対する政府の助成制度がなくなった影響で八万五千キロワ

[paravola]

壁となっているのが送電網の不足。風力発電に適した場所のほとんどは電力消費地の都市部から離れている