東京新聞:マックの地域別価格 他社は追随に慎重:経済(TOKYO Web)

日本マクドナルドホールディングスが六月、外食大手では初めてとなる「地域別価格」を導入した。同社は「大都市圏での人件費や店舗の地代が上昇し、地域間格差が拡大しているため」と導入理由を説明する。 営業戦略として重視する「百円マック」を除き、全国約三千八百店の中で、同じ商品でも値上げ、値下げ、価格の据え置き−と料金が三種類に分かれた。商品の値上げ幅は最大六十円。また、同一商品の地域価格差は最大九十円となった。 最初に値上げした四都府県で客の購買動向に大きな変化がなかったため、同社はその後、値上げ地域を拡大。これまでに全店舗の半数以上で値上げを実施した。全体平均でみると値上げというが、同社は具体的な平均値上げ幅や追加地域数などを明らかにしていない。値上げ幅も細かく変えているという。 外食産業はコストの三分の一が人件費ともいわれ、賃金の地域差を価格で埋められれば、業績への影響も大きい。このため他の大