東京新聞:「ビンラディン文書」米が公開 米攻撃 執ように要求:国際(TOKYO Web)

【ワシントン＝青木睦】米国家情報長官室は二十日、米軍が二〇一一年に国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者を殺害した際、パキスタンの隠れ家で発見した百三点の文書を公開した。一〇年七月の書簡の要約（英語）では、ビンラディン容疑者はイエメンを拠点にする「アラビア半島のアルカイダ（ＡＱＡＰ）」に、対米テロに集中するよう要求。あくまで米国攻撃に固執していた様子をうかがわせている。 書簡の要約によると、容疑者はＡＱＡＰにイエメン政府と停戦し、米国内と国外の米国権益への攻撃に専念するよう勧告。イラクとアフガニスタンから米軍を撤退させるための世論喚起も求めている。 これとは別に、米国民に宛てて手紙では「われわれとの戦争は、おまえたちの歴史の中で最も長く、財政的にも最も高くつく戦いになる」と指摘。「おまえたちが賢者に尋ねれば、彼らはこの戦いに勝つ方法はないと言うだろう」と記している。手紙は