パレスチナ問題の私設図書館 福岡の藤永さん開設 : 福岡 : 地域 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

パレスチナ人は過激でも凶暴でもない――。福岡市早良区の会社員、藤永香織さん（４０）が、中東問題について知ってもらおうと、同区に私設図書館を開いた。パレスチナ自治区のガザで暮らすパレスチナ人の夫（３８）とは、イスラエル政府が封鎖を強化したため、５年前から会えていない。藤永さんは一緒に暮らす日を待ちわびながら、現地の様子を伝えている。（本部洋介） 藤永さんは子どもの頃、ユダヤ人大量虐殺の悲劇を伝える「アンネの日記」を読んで衝撃を受けた。この影響もあり、ユダヤ人が多いイスラエルとパレスチナの対立が長年、気になっていたという。１９９７年、日本からガザ地区に移住。ＮＧＯスタッフとして障害者施設で働き始めた。 自分たちの国をつくろうとしているパレスチナ人の姿を目の当たりにし、次第にひかれるようになった。２００１年、ガザの自動車整備工の夫と結婚。だが、ガザを占領下に置くイスラエルによる出入り制限が厳しく