１５世紀の堀跡発掘 : 茨城 : 地域 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

水戸市教委は１２日、発掘調査中の水戸城跡から「障子堀」と呼ばれる１５世紀の堀跡や、江戸時代の大日本史編さん所「彰考館」に使用された数万点の瓦などが見つかったと発表した。市教委は「当時の様子を示す物証として貴重な発見といえる。今回の調査で水戸城の知られざる歴史が明らかになってきた」としている。 発掘調査は、今年８月から始まり、水戸城の一部だった市立第二中学校（水戸市三の丸）の敷地内で行っている。同校の改築工事に伴う発掘で、今回の調査面積は３５７１平方メートル。 堀跡は１０か所ほど見つかった。大部分は、１４２６年に、前城主の馬場満幹が留守にしている間に城を占拠し、城主となった土豪の江戸通房の一族が築いたものだという。規模が大きいものは幅約１０メートル、深さ約５メートルになり、底面に段差を設けた障子堀も含まれていた。発掘地点は当時、城の外郭だったとされ、障子堀は、敵が城内に侵入することを防ぐため