２月２６日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

電車に乗ってくるとすぐに、あるいはシートにすわるやいなや、携帯電話を取り出す人をよく見かける◆そんなに急ぐことでもあるまいに、条件反射か習慣のようで、きっとケータイ依存症だろうと見ていた。が、この程度はまだ軽症で、何と入浴中や食事中も手放せない子供がいるという◆文部科学省の小中高校生の携帯電話に関する利用実態調査で分かった。食事中にも使う児童生徒が１２～２５％、入浴中も３～１７％に上った。高２の場合、授業中に１８％がケータイを使っていた◆子供のケータイ依存はゆゆしい事態だが、保護者がそれをよく理解していないのもゆゆしい。とうに警告されていたのに、事態はまた進んだ◆柳田邦男氏が著書〈壊れる日本人 ケータイ・ネット依存症への告別〉で「豊かな心と言葉を失う前に、今こそ、ノーケータイ・ノーインターネットデーを作れ！」と警告したのは４年も前のことだ◆トラブルに遭うケースも少なくない。せめて悪質サイト

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時代遅れも甚だしい。授業中に携帯はよくないが、彼らにとっては教科書の隅に落書きするのと同じ様な感覚なのだろうし、ましてや電車内での無駄な時間に携帯を使って効率化をすることの何が悪いというのか。