がん治療「説明不十分」金沢大が臨床試験２４人に謝罪 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

がん治療「説明不十分」金沢大が臨床試験２４人に謝罪 金沢大は１７日、医学部付属病院で１９９５年から９７年に行った卵巣がん治療の比較臨床試験で、患者２４人全員のインフォームド・コンセント（十分な説明と同意）が不十分だったことを明らかにした。 患者本人や遺族に謝罪する。臨床試験から８年以上がたっており、異例のケースという。 同大によると、内部調査でこれらの患者についてインフォームド・コンセントが得られたことを示す文書が残っていないことが判明。「口頭では同意を得たと思うが、十分に得られたかどうか確認が不十分」としている。 同大付属病院を巡っては、死亡した女性患者の遺族が９９年、同意なしに比較臨床試験の対象にされ精神的苦痛を受けたとして損害賠償を求め、金沢地裁に提訴。１、２審とも病院の説明義務違反を認定（原告側が上告中）。大学は昨年６月、内部調査委員会を設置。他の患者についても調査していた。