テストを生かす(13) 結果公表 苦手分野知る : 教育ルネサンス : 教育 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

学校ごとにテスト結果を公表する自治体は何を得たのか。 図書館での国語の授業で、学校図書館指導員による読み聞かせが終わると、２年生約２０人が我先にと書棚に飛びついた。大声で輪読を始めるグループもある。「１日３冊読む時もある」と女児の一人が得意げに答えた。 東京都荒川区立第一日暮里小学校は、全校児童１２２人の小さな学校だが、１学期に貸し出した本は約４４００冊、１人平均３６冊になる。校内８か所に本の紹介コーナーを設け、人気の本に出てきたメニューを給食で再現するなど、子供たちを読書に誘う仕掛けも功を奏した。浜上悦子校長（５９）は「登場人物の心情の読み取りが確実に深くなった」と手応えを感じている。 読書活動推進研究校として、全校あげて進める読書活動の原動力は、区の学力テストでわかった子供たちの読解力不足だった。 ◎ 荒川区が独自の学力テストを始めたのは２００３年。全区立小中学生に実施した。教科は小学