実在しない人物も「不明者」に…連絡不足で混乱 : 社会 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

茨城県と常総市の連絡不足が混乱を招いた。 記録的な豪雨に襲われ、甚大な浸水被害に見舞われた茨城県常総市の不明者情報。安否不明者としていた１５人について、県が「全員の無事を確認」と発表した１５日も、その後、１人は実在しない人物と明らかになった。不明者の氏名の非公表が、確認の遅れにつながったとの指摘もあり、行政の情報取り扱いに課題を残した。 ◆精査せず発表 県は１５日午前１０時過ぎ、「不明者は１人」と災害対策本部会議で報告し、「１４人の無事を確認した」と公表した。その約３０分前、常総市は記者会見で、「不明者は１５人で変わりがない」と発表していた。高杉徹市長は報道陣に対し、「不明者変更が、県から市に連絡があったのは１５日午前１１時頃だった」と説明した。