「北里文庫」設立から１００年…熊本・小国町 : 社会 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

世界的な細菌学者、北里柴三郎（１８５３～１９３１年）が私財を投じた熊本県小国町の「北里文庫」が、設立から１００年を迎えた。 北里博士は、１８８９年に破傷風菌の純粋培養に成功し、翌年には破傷風菌抗毒素を発見するなど医学界に大きな功績を残した。１９１６年、幼少期を過ごした小国町に北里文庫を設立。終戦まで図書館として使われた。現在は、細菌を培養する装置や顕微鏡などゆかりの品々が展示されている。 １７日、小国町の北里柴三郎記念館で開かれた式典では、北里耕亮町長が「北里博士の思いは文庫とともに受け継がれている。これからの世代にもしっかり継承していきたい」とあいさつ。北里博士をテーマにした作文コンクールの表彰式などもあった。 この日は、北里博士が幼少期に２年間預けられた南小国町の住宅で、毎日磨き上げたという縁側の板「光るえんがわ」の除幕式も行われた。北里博士のひ孫で、北里大医療衛生学部長の北里英郎氏は

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