劉 琦(りゅう き、生年不詳 - 209年)は、中国後漢末期の人物。劉表の長男。兗州山陽郡高平県(現在の山東省済寧市微山県)の人。弟は劉琮。生母は不詳(『演義』では陳氏)。 略歴[編集] 劉琦は慈悲に溢れ、また孝行心に富んだ人物であり劉表と容姿がよく似ていたため、劉表に大いに可愛がられた。だが劉琮の妻の伯母で蔡瑁の姉の蔡夫人が、劉琮後継のために奔走し、劉表に対して数々の讒言を言い続けた。このため、次第に劉表は劉琦を疎んじ、劉琮を可愛がるようになった。 劉琦は身の危険を感じたため、劉備に仕えていた諸葛亮に相談を持ちかけたが、諸葛亮はその度に拒否して相談に乗らなかった。 劉琦は諸葛亮を連れて裏庭を逍遥し、共に高殿に登って、宴を張っている間に梯子を取り外させて、諸葛亮に言った。「今日は、上は天に届かず、下は地面につきません。言葉はあなたの口から出て私の耳に入るだけです。何か話していだだけないでし