重圧と戦った１年、東洋大・柏原期待に応える : 箱根駅伝2010 : スポーツ : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

ライバル校が、続々と駆け出していく。前回のような逆転劇を望むファンの熱気があたりを包むのを、柏原は感じていた。 「この緊張感がたまらなく楽しい」 走り出す瞬間は笑みを浮かべ、「抜いてくる」と叫んだ。トップの明大とは４分２６秒差の７位。「作戦はない。見えたら抜くだけ」。猛烈な勢いで追い上げが始まった。４キロ過ぎで早大と山梨学院大をかわし、１２・７キロ地点で早くも明大をとらえた。走るべき道をまだ、半分近く残していた。 この１年間は重圧との戦いだった。 また山を走るのか。記録を再び塗り替えられるのか。注目を重荷に感じ、大勢のファンに囲まれて戸惑った表情を見せる時もあった。だが、箱根を目前に原点に立ち返る。高校時代に結果が出ず、一時期、卒業後は陸上をあきらめかけたことを思い出した。 「期待されて緊張感を味わえるのは、本当に幸せなんだ」 終盤まで早大と競り合った前回とは違い、残り１０キロ以上が一人旅

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「期待されて緊張感を味わえるのは、本当に幸せなんだ」「前回の自分に負けるのだけは絶対にいや」本当にすごい。

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「この緊張感がたまらなく楽しい」「抜いてくる」「期待されて緊張感を味わえるのは、本当に幸せなんだ」覚悟を決めて今年の5区を闘った20のランナー