新政府綱領八策

新政府綱領八策は、坂本龍馬が、越前福井藩から帰京(11/5)後、直ぐ執筆したとされ、末尾に 「慶応丁卯十一月 坂本直柔」と記されている。龍馬自身の直筆である。慶応丁卯（ていぼう、ひのとのう）は 慶応3年のことで直柔（なおなり）は龍馬の誕生時の元々の名である。我々が現在、 「船中八策」と呼ぶ ものは龍馬が長岡謙吉に書き取らせこの年の6月に後藤象二郎に示したとされるものなのだが、 「維新土佐勤王史」（瑞山会、編集執筆坂崎紫瀾さかざきしらん、大正元年刊）や千頭清臣 （ちかみきよおみ）著の「坂本龍馬」（大正3年刊）では、この新政府綱領八策を龍馬が後藤に示した 八策としている。条文の書き方から見ると、確かに新政府綱領八策は一部条文がメモ的で、それを詳しく書いたのが所謂 「船中八策」とも解釈できるため、6月に後藤に示した八策は新政府綱領八策の方だとしたのだろうが、 新政府綱領八策には末尾に「11月」

[akihiko810]

「船中八策」　「○○○自ラ盟主ト為リ」の伏せ文字「○○○」