ロシア グラチョフ元国防相死去 NHKニュース

ロシアでエリツィン政権時代の国防相を務め、戦闘が長期化したチェチェン共和国への軍事進攻を指揮したグラチョフ元国防相が死去しました。 ６４歳でした。 グラチョフ氏は、ソビエト時代、アフガニスタンへの侵攻にも参加した軍人で、ソビエト末期の１９９１年に国防相ら保守派がクーデターを起こした際には空挺部隊の司令官でしたが、保守派の命令には従わず、逆にクーデターに反対したエリツィン氏を支持しました。 その後、ソビエトが崩壊して新生ロシアが誕生すると、エリツィン大統領から国防相に抜擢され、９４年からは、ロシアから独立を主張していたチェチェン共和国への軍事進攻を指揮しました。 しかし、チェチェンでの戦闘が長期化し、民間人を含め多数の死傷者が出たことから、厳しい批判にさらされるようになり、９６年に国防相を解任されました。 その後は、国営の軍事企業の顧問などを務めていましたが、ロシアの国営メディアによりますと