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鬼はどこにいるのか | 独立行政法人 日本芸術文化振興会
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鬼はどこにいるのか | 独立行政法人 日本芸術文化振興会
この『奥州安達原』にも鬼が出てきます。「一つ家の段」です。 寒林に骨を打つ霊鬼、深野に花を供づる天... この『奥州安達原』にも鬼が出てきます。「一つ家の段」です。 寒林に骨を打つ霊鬼、深野に花を供づる天人、風漂茫たる安達が原、隣る家なき一つ家の軒の柱はすね木の松、己が気まゝにまとはるゝ蔦は逆立つ鱗の如く… 奥州の山奥、道もわからぬ安達が原に、ぽつんとあばら屋が一軒建っています。いまで言う福島の二本松のはずれあたりでしょうか。この辺には追剥ぎが出没したらしい。日は暮れかかり、誰の姿か彼の姿かもうわからなくなる黄昏時です。家の前には周囲をぼんやりと照らす高灯籠がひとつ。この陋屋には白髪の老婆が住んでいて、ついさっき道に迷いかけ、追剥ぎを怖がる旅人が一夜の宿を借りようと立ち寄ったところです。 老婆は旅人を泊めてやろうとやおら畳の上に招き入れます。そしてついに問答の末にまんまと旅人を打ち倒し、喉仏に噛みつき、食いちぎって殺してしまうのです。老婆のくせに馬鹿力、一気に畳を上げると、死骸を下に蹴落とす。