人気お笑いコンビ・さらば青春の光が運営するユーチューブチャンネルが配信した企画がひそかに問題となっている。それは『【風俗写メ日記バトル】プレイ後にお礼のメッセージをどれだけ書いてもらえるか対決!!』という動画だ。 内容は森田哲矢と東ブクロが同日に異なる派遣型風俗店を利用し、サービス後の「写メ日記」(キャストが利用客に向けたお礼のような投稿)で、どれだけの文量、そしてどれほど好意的なメッセージが書かれているかをコンビで競うというもの。
そんな彼女が、本作『エルピス』で民放の連続ドラマを初めて執筆したことが話題となっている。なぜ民放の連ドラに初挑戦したのか? “冤罪事件”という骨太で社会派なテーマを今取り上げる理由は? その企画の成立過程からドラマの見どころ、気になる脚本の書き方まで、貴重な話を伺った。 プロデューサーからのオファーは最初「ラブコメ」だった ――これまでNHKのドラマを手がけることが多く、2021年は自主企画の映画『逆光』に参加されるなど、特にここ数年はいわゆる商業的なシステムとは距離をおいて活動されている印象がありました。今回なぜ民放の連ドラを引き受けることにされたのでしょうか。 渡辺あや(以下、渡辺) 決して「NHKとしか仕事しない」と決めているわけではないんですよ(笑)。これまで私に会いに来てくださって、企画を最後まで実現できたのがたまたまNHKの方が多かっただけのことで。もちろん民放の方からもたくさ
日本の映像業界に起きた#MeTooから半年ほど経ったいま、業界に変化はあったのか。#MeTooをきっかけに注目されているのが、インティマシー・コーディネーターという職業だ。インティマシー・コーディネーターとは、ヌードシーン、キスシーンやセックスシーンなど親密な(インティマシー)シーンを撮影するときに起用される専門家。2019年にアメリカで誕生し、日本にはまだ2人しかいないインティマシー・コーディネーターの一人が、西山ももこさんだ。 西山ももこ プロフィール 1979年8月23日、東京都生まれ。高校、大学時代にアイルランドで学び、チェコのプラハ芸術アカデミーでダンスを軸に表現活動を学ぶ。2008年に帰国し、翌年からアフリカ専門の撮影コーディネーターに。2020年にインティマシー・コーディネーターの資格を取得し、国内外の作品に携わる。 インティマシー・コーディネーターへの「過剰な期待」に困惑
「女性は男性より幸福度が高い」「だから女性の支援は後回し」という議論の危うさ 適応的選好形成とは何か? みなさんは世論調査に協力したことがありますか? 世論調査には生活の満足度や幸福度を問う質問があり、この調査結果は様々な社会政策に反映されています。 2018年度の調査によれば、現在の生活に対する満足度について、男性の72.9%、女性の76.3%が「満足」と回答し、男性の26.3%、女性の22.7%が「不満」と回答しました。この結果だけを見ると、多くの人は男性よりも女性の方が現在の生活に満足していると思うのではないでしょうか。 なお、過去の調査でも、生活に満足している人の割合は20代女性が最も高いことや、男性より女性の幸福感が高いことが報告されています。これ以外にも、多くの調査や研究において、女性は男性よりも生活の満足度や幸福度を高く回答する傾向があり、日本では一般的に女性は男性より生活満
フェミニストはなぜ「からかわれる」のか? 「からかい」という行為のズルい構造 「からかいの政治学」は今も? メディアにあふれていた「からかい」 ジェンダー・ギャップ指数世界120位の日本でも、すでに50年前に、ウーマンリブ運動(女性に押し付けられた性役割等からの解放を求める運動)があった。しかしリブ運動ほど、世間から嘲られた運動も、他にない。 1970年代当時の週刊誌等メディアの多くは、リブ運動や運動に参加している女性たちを、「揶揄」し、「からかい」、「笑いもの」にした。「『女・エロス』(当時のリブ系雑誌の雑誌名)に見る猛女史らの性感覚」(『プレイボーイ』、昭和49年2月12日号記事見出し)、「恐ろしやリブカレンダーの中身」(『アサヒ芸能』、昭和50年7月3日号記事見出し)といった具合に。 それから50年。状況は変化したのだろうか? 日本社会では、今日でもSNS等で、「フェミ叩き」があふれ
2021年9月29日に自民党の総裁選が行われ、その後には総選挙が控えている。政治家が「中間層の底上げ」を訴えるが、考えてみてほしい。もとはといえば、中間層を崩壊させたのは政治ではなかったか。 国際競争の名の下で人件費を削減したい経済界は政治に圧力をかけた。不況がくる度に労働関連法の規制緩和が行われ、日本の屋台骨が崩れていった。最も影響を受けたのが就職氷河期世代だ。これからを担っていくはずだった若者たちが、非正規雇用のまま40~50代になった。 私が非正規雇用の問題を追って18年――。いったい、何が変わったのか。 大卒就職率6割以下の時代 1980年代には8割あった大卒就職率は、バブル経済が崩壊した1991年以降に下がり始めた。そして2000年3月、統計上、初めて大卒就職率が6割を下回る55.8%に落ち込んだ。大学を卒業しても2人に1人は就職できなかったというこの年に、私は関西地方で大学を卒
今年、徳島県の私立高校からアメリカの名門スタンフォード大学に合格した松本杏奈さんは、高2の夏に実績ゼロ、英語力も不足した状態から受験勉強を始め、見事海外大学6校の合格をつかみとった。 その道のりにおいては、自らの努力だけでは乗り越えられない壁が次々と立ちはだかり、一つひとつクリアしていかなければならなかったという。従来の価値観や性差による周りの決めつけ、そして地方格差の乗り越え方などについて、話を聞いた。 大人の提示するリスクは大体回避できる ──最初に「海外の大学を受験したい」と言った時の周囲の反応はいかがでしたか? すべての人から反対されましたね。そもそも、私の周囲の大人たちは、「システム上、日本人がアメリカの大学を受験することができる」ということさえ知らなかったんです。いくら私が「できる」と説明しても、「アメリカの大学に行けなかった時はどうするんだ?」とか、「行った後の就職はどうなる
近年、盛り上がりを見せている「女性用風俗」。コロナの影響で利用者が減っているといわれているが、一部のお店、また人気のセラピスト(女性に対しサービスを行う男性スタッフ)のHPのBBSには、コロナ禍をもろともせず、連日のように「今日はありがとうございました!」の感想が書き込まれている。やはりエロはコロナでも強い。 そんな女性用風俗を、筆者も2年前に初めて体験した。そのときに得たさまざまな気づきについてお話ししたい。 2時間10万円に驚愕! きっかけは、知り合いのAV男優に勧められたからだった。私が、セックスのときに相手に気を遣って演技をしてしまい、なかなか気持ちよくなれないという悩みを話した時に、「女性用風俗ならサービスとして割り切れるから、そこでワガママになる感覚をつかんでみたら?」とアドバイスされたのだ。 早速彼が勧める、セラピスト全員が現役AV男優というお店のHPを覗いてみた。すると、あ
12歳の中学1年生に襲い掛かった同世代による性暴力 『SNS-少女たちの10日間』が本日4月23日から順次、全国で公開される。これは大人の女性が12歳の少女になりすまして実際のSNSに投稿をしてみたところ、その「少女」たちに群がってくる大人たちによる性暴力の現実を浮き彫りにしたドキュメンタリー映画だ。ひと足先に高1の息子とこの作品を観て親子で話したことを記事にした。 しかし、その後、文春オンラインで報じられた痛ましいニュースに大きな衝撃を受けた。それが今、社会的にも注視されている『旭川女子中学生凍死事件』だ。 文春オンラインで報じられた中身を簡単にお伝えしよう。北海道旭川に住む12歳の少女は2019年4月に中学に入学してからずっと学校の先輩や同級生から性的な嫌がらせを中心とした壮絶ないじめを受けていた。度重なる脅しの結果、自撮りしたわいせつな写真を送らされる。その写真を仲間に拡散されてしま
弱者男性論とは何か インターネットの世界には「弱者男性論」と呼ばれる議論が存在する。弱者男性論とは、その名の通り、自分が「弱者」であると自称する男性たちが、自分が感じているつらさや苦しみを訴えて、自分たちの境遇の改善を求める議論だ。 典型的な弱者男性論者とその読者(以下、あわせて弱者男性論者と呼ぶ)は、自分たちのことを「非モテ」や「キモくて金のないおっさん」と自嘲的に表現する。そして、彼らが言う「つらさ」の内実とは、経済的な困窮に関するものである場合もあるが、大半においては「女性」が関わるものだ。 弱者男性論者は、「自分には経済的能力がなく、またコミュニケーション能力にも欠けており外見的な魅力がないから、ガールフレンドや妻を得ることができない」と自己認識したうえで、異性のパートナーがいないことで生じる孤独感や承認の欠如などのつらさを訴えている。 弱者男性論の特徴のひとつは、自分たちのつらさ
11月11日に発表された「cakesクリエイターコンテスト2020」の結果が話題を呼んでいる。優秀賞を受賞した『ホームレスを3年間取材し続けたら、意外な一面にびっくりした』という記事が、SNS上で「社会的弱者への配慮に欠けている」との批判を受けたからだ。これまで社会から排斥された人々を数多く取材してきたルポライターの鈴木大介氏が、今回の「炎上騒動」を論じた。 炎上で感じた「苦みを伴う懐かしさ」 今回、cakesと「ホームレス探訪記」に対する炎上騒動の経緯に目を通して、何とも言い難い気持ちになった。 怒り? 腹は立つが、それだけじゃない。 呆れ? いや、それも違う。 ああこれは、あれだ。 子ども時代にめちゃめちゃハマっていた「痛々しい世界観の漫画」を読み返してしまった時の、あの感じ。成人してから中学生時代の教科書に書いたポエムを読み返すような……「苦みを伴う懐かしさ」だ。 自らの過去を少々懺
浮き彫りになった差別意識 実はもともとこの記事はセックス・ワーカーとフェミニズムの複雑な関係について、新型コロナウィルスが問題になる前に書いていた。 そんな折、ウィルスが流行し、日本でも問題となるなかで、コロナに関係する支援金制度における風俗関係者への差別的扱いが明るみに出て、大きく批判される事態となった。幼稚園や小学校等の臨時休園・休校で仕事を休まざるをえなくなった保護者向けにつくられた支援金制度において、「接待を伴う飲食業」や「風俗業」が除外されていたのである。 これは、支援団体(SWASH)をはじめ、各所から反対の声が上がり、政府は見直しを余儀なくされた(4月6日)。 解消されたとはいえ、どうしてこのような排除が起きたのだろうか。風俗関係者であろうと、子どもがいる場合も多いし、休校になれば仕事に行けず生活が逼迫することがあるのも他の職業と一緒である。にもかかわらず、「不支給要件」にそ
先日、私が今働くオーストリアの職場で、我が子が学校で人種差別にあっているという話を同じく子どもが差別にあっている有色人種の同僚としていたら、現地の白人の同僚が、「現代にまだそんなことがあるなんて」と驚いていた。 この同僚の反応に対して、皆さんはどう感じるだろうか。 私は吃音障害を持って日本で育ったアラフォー世代の男性だが、この同僚の反応を見て、私が受ける吃音に対する差別に周囲が気づかない構造と似ていると感じると同時に、女性差別が存在し、女性が自分と違う世界を見ているという事実に気づけなかった私自身を重ね合わせた。 差別というのは人種に限らずジェンダーにしても障害にしても類似性があり、私の同僚が有色人種の見えている世界に気づいていなかったように、私も人生のある局面まで、女性は男性と見えている世界が違うことを知らなかったのだ。 高校の時に初めて感じた違和感 父が働き、母が専業主婦で、弟が1人と
韓国を、いや、世界を揺るがす性犯罪が露わになった。3月21日、ネットで「博士」のアカウント名を持つ男性が検挙された。男性は会員限定のチャットグループ、通称「n番部屋」を運営し、女性のわいせつな画像をアップロードして利益を得ていた。 それだけなら日本で検挙される事例とさほど変わらないかもしれない。だが、恐ろしいのは規模と内容だった。このチャットグループには性犯罪の動画がアップロードされていた。 また、閲覧が有料であるにもかかわらず、累計26万人の会員が閲覧していたのだ。有料会員がすべて男性だったと仮定すれば、全韓国人男性の100人に1人が性犯罪の画像・動画にお金を払った試算になる。 部屋ごとに課金額を分け閲覧する仕組み 「博士」を始めとするメンバーが運営するチャットルームはいくつかに分かれており、それぞれ「1番目の部屋」「2番目の部屋」と番号がつけられていた。そのため事件名が「n番部屋」とな
「あれ?この広告よく見るな」、そんなことを感じている人は少なくないだろう。恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs」の広告だ。 Pairsは立ち上げとともに、Facebookページで集客をスタート。2019年には累計会員数1000万人を超える国内最大級の恋愛・婚活マッチングサービスとなった。 思わずクリックしたくなるような広告はどのようにつくるのか。時代に合わせてその表現をどう変えてきたのか。株式会社eureka(エウレカ)の取締役CPO/CMOの中村裕一氏にPairsの広告戦略とそこに込めた思いを聞いた。 取材・文/佐藤智、撮影/白井智 マッチングサービスに広告が欠かせない理由 近年SNSやアプリのニュースなどで、頻繁に「Pairs」の広告を見かけるようになった。それは、なぜなのだろう。広告をよく目にする理由を、中村氏はこう説明する。 「恋愛・婚活マッチングサービスは利用者の『卒業』を目
被害者が加害者になる「負の連鎖」を断つ 犯罪者は、言うまでもなく第一に「加害者」である。周囲に甚だしい迷惑をかけ、時には人命までも奪う。 だが、加害者の多くは「元被害者」でもある。親からの絶え間ない暴力や育児放棄、学校や児童養護施設での恐喝、暴行、傷害……。逃げ場のない被害者は孤立し、追い込まれ、その一部がやがて加害者となる。そしてまた、新たな被害や加害が繰り返されていく。 この深刻な負の連鎖と、これを断ち切ろうとする受刑者や支援者の姿を、坂上香監督の最新ドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』は克明に描き出す。 舞台は官民共同運営の刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」(島根県浜田市)。「回復共同体」(TC)と呼ばれる教育プログラムに参加した受刑者に密着し、彼らの劇的な変化をありのままに映し出していく。犯罪者といえども、人間を一面だけで判断してはいけないことを、この映画は教えてくれる
22歳のときにドイツに移住、そこで就職の壁にぶち当たりながらも、現在ドイツ人のパートナーと結婚し、暮らしている雨宮紫苑さん。海外に暮らして見えてきたことなどを寄稿いただいている雨宮さんだが、「海外在住」ということで起こるさまざまな誤解について執筆したコラムの第3回目は、「日本女性が海外でモテる」真相について分析します。 雨宮紫苑さんの今までの記事はこちら 日本人女性は本当に海外で「モテる」のか 前回、前々回にわたり、「海外在住者に対してよくある誤解とそれに対する弁明」を書かせていただいた。 でも実は、前回の記事からカットした部分がある。それが、「海外在住の日本人女性はみんな同じ見た目になる」というイメージについてのくだりだ。これに関しては改めて書きたかったので、こうして別記事にさせていただいた。 というわけで、今回の記事では、「海外在住女性はなぜみんな黒髪ワンレンロングになるのか」「日本人
第92回アカデミー賞の「メイクアップ・ヘアスタイリング賞」を2019年公開の映画『スキャンダル(原題:Bombshell)』で特殊メイクを担当したカズ・ヒロさんが受賞した。2年前に続いて、2度目の受賞となる。 カズ・ヒロさんは昨年に米国の市民権を取得し、現在は日本国籍ではなくアメリカ国籍なのだが、今回の授賞にあたり日本の記者から「日本での経験が受賞に生きたか」と問われ、こう答えた。 "Sorry to say but I left Japan, and I became American because I got tired of this culture, too submissive, and so hard to make a dream come true. So that's why I'm living here. Sorry".
長澤まさみさんがぽっちゃり? 以前一度だけ、やせ願望をテーマにしたテレビに出演したことがある。その際に番組を企画するスタッフが、長澤まさみさんがぽっちゃりかどうかで、男性陣が議論になったと教えてくれた。 私はその議論にショックを受けてしまった。 長澤まさみさんがぽっちゃりなら日本人女性の9割はデブである――。 「女の人は痩せたいかもしれないけど、男はぽっちゃりが好きなんだよ」 文化人類学から現代日本における若い女性のやせすぎを調査してきた私は、男性から幾度となくこのフレーズを聞いてきた。しかしそう確信する男性の皆さんに問いかけたい。 「あなたがぽっちゃりと思っている女性。本当にぽっちゃりですか?」 女性を見て「あの人はぽっちゃりだ」と感じる男性を責めたいわけではない。そうではなく、やせを賞賛する社会が到来してからの四半世紀、日本人が考える「ぽっちゃり」の基準は、どんどん「やせ型」になってお
「チャンチャそれな」の衝撃 2020年1月22日、日本テレビの情報エンターテインメント番組「ZIP!」で、ちょっとした異変が起こった。「10代が予想する今年の流行語大賞」というコーナーで「チンチャそれな」という聞きなれないフレーズがノミネートされたのだ。 番組内でも紹介されたが、この「チンチャそれな」は、韓国語で「本当」を意味する「チンチャ(진짜)」と、2010年代以降「そうそう」という意味で若年層を中心に使用されている「それな」が合わさった言葉で、元々はコメディアン、スクールゾーンの橋本稜さんが2019年後半にSNSに投稿したネタに端を発している。 橋本さんはその他にも「韓国好き女子あるある」シリーズのネタを多数発表しており、いずれも中高生を中心とした若者の間で共感を持って受け入れられている。その人気が今回のノミネートに繋がったと言える。 また、2019年6月25日には、大阪に本社を置く
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