ZAZEN BOYS @ 赤坂BLITZ－rockinon.com｜https://rockinon.com/live/detail/61556挨拶もそこそこに向井がシンセを弾き鳴らした刹那、場内に走る凄まじい緊張感。カシオマンがサンプラーを操りドラッギーなエレクトロ・ビートを刻む１曲目の“I Don’t Wanna Be With You”から、全身の毛穴がひとつひとつ開いていくような感覚に襲われる。そのまま“Sabaku”へ流れると、「冷」と「熱」のコントラストが効いた広大なサウンドスケープが紡がれていくさまを、オーディエンスが固唾を呑んで見守るという図だ。昨年12月以来、約1年ぶりとなるZAZEN BOYSのワンマン・ツアー『TOUR MATSURI SESSION』。久しぶりのワンマン公演ということで、期待に胸を膨らませたオーディエンスの前のめり気味なテンションを鎮めるかのように、今夜のアクトは静かに幕を開けた。 「繰りっ、繰りっ、繰り繰り繰りっ、繰り返される 諸行は無常」というお馴染みのフレーズから突入したのは“SI・G
