遺伝子編集技術の「CRISPR」を用い、各個人向けに「ゲノム編集された免疫細胞」を作成することで、がんの悪性腫瘍を正確に攻撃するというテストに成功したことを研究者が発表しました。 CRISPR cancer trial success paves the way for personalized treatments https://www.nature.com/articles/d41586-022-03676-7 今回発表された研究は、がん研究の2つのホットな分野を組み合わせることに成功した最初の試みであると学術雑誌のNatureは記しています。2つのホットな分野とは、「遺伝子編集により個別化治療を作成する」という分野と、「T細胞と呼ばれる免疫細胞を操作することで腫瘍を標的化する」という分野の2つです。 研究では、乳房や結腸を含む固形腫瘍を持つがん患者16人に対してCRISPRを用いた