クラスター感染した人たちというのは、そのような発生がありうる行動をしていた集団だ。集団感染の現場になった施設Aの顧客が、施設Aが閉鎖された後も、自ら感染していることに気づかないまま類似の施設B、Cを訪ね続けたらどうだろう。同じ行動パターンを取り続ける限り、次のクラスター発生の起点になりかねないことは簡単にイメージできるし、実際にそのような報告がいくつもある。リンクをたどる先には、もちろん「ほとんど感染させない人」も多いわけだが、「高リスク」な人も当然のように混ざっていることも忘れてはいけない。 その一方で、そもそも「3つの密」が揃う場所はどこにでもあるわけだから、過去に感染が起きたリスクの高い具体例を知るだけでなく、自分で「ここは危ない」と判断できるような知識につなげてもらえればなおよい。まさに「不要不急」の場合は、そういった場所や状況を避ける行動変容で予防するのも、また大事な対策である。
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