この対談中、山形浩生、伊藤穣一といった、この世界における第一人者の名前が出てきた。出版した3冊の本の解説はいずれも山形さんによるものだが、高須さんにとってのあこがれの存在であり、一緒に仕事ができることはとてもうれしいと率直に語ってくれた。彼らは優秀すぎてとてもついていけないと語る高須さんだが、いずれはご自身もその系譜に連なり、あこがれられる存在になることは、おそらく日を経ずして証明されることになるだろう。(本紙主幹・奥田喜久男) メイカームーブメントは世界のITを下支えする 奥田 メイカーフェアをきっかけに深センとの縁ができたということですが、2014年頃だと反日の空気がまだ残っていたのではないですか。 高須 全然ありませんでした。深センで生まれ育った人は7%ほどで、そのほかは中国じゅうから出稼ぎに来ている若者です。政治問題よりも何よりも、自分の人生を変えることに関心がある。だから、いわゆ