各地のご当地本屋大賞フェイスブックを使うなど、「Osaka Book One Project」のPR方法を話し合う書店員ら=大阪市西区 【久保智祥】書店員が売りたい本を投票で選ぶ「本屋大賞」ができて10年。いまや「直木賞より売れる賞」との呼び声も高いが、地方発のベストセラーを目指す“ご当地本屋大賞”が各地に続々と誕生している。 大阪の本屋と問屋が選んだほんまに読んでほしい本――。そんなキャッチコピーを掲げるのは、4月に発足した「Osaka Book One Project」(大阪府)だ。 紀伊国屋書店梅田本店の百々(どど)典孝・仕入課長が呼びかけ、書店員有志と出版取次会社の約40人が実行委員会を結成。著者や内容が大阪ゆかりの既刊の文庫本から150点以上を推薦後、議論で4点に絞り、投票で1作を選んだ。今月25日に受賞作を公表し、10万部を目標に府内全書店で大キャンペーンを展開する。 続