厚い、重い、社員すら読まない…。退屈な本の代名詞のように思われ、何かと敬遠されがちな社史。だが、実は日本は世界屈指の「社史大国」で、毎年約200点がコンスタントに刊行されるなど、書籍として立派に一ジャンルを形成している。近年は海外の研究者からも注目を集める社史の世界に迫ってみた。(磨井慎吾) 「研究を始めるまでは、社史は退屈という先入観に毒されていたが、実際に現物を読んでみると、全然違った印象を受けた。特に面白いのは創業期で、会社はこうやってできるんだ、ということがよく分かるし、ずっこけるような意外な話も出てくる」 社史の魅力をこう語るのは、大部の研究書『社史の研究』(ダイヤモンド社)の著者で、社史研究の第一人者として知られる村橋勝子さんだ。 デジタルよりも紙村橋さんによると、日本の社史は明治30年代から本格的刊行が始まり、戦後の高度成長期に急増。昭和60年代にピークを迎え、この時期は年平
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