(CNN) ドイツのカトリック聖職者らは、ナチスドイツ時代のユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を否定したリチャード・ウィリアムソン司教を、教会から追放するよう要求している。 ニュース週刊誌シュピーゲルの電子版は7日、ドイツ司教会議の議長を務める大司教の声明として、ウィリアムソン司教と断絶するべきだとの見解を掲載。大司教は「ウィリアムソン司教はどうしようもなく無責任だ。今カトリック教会に彼の居場所はないと思う」と述べた。 ローマ法王ベネディクト16世は先月21日、ウィリアムソン司教を含む超保守派4人を3日前に復権したと発表し、批判の矛先を向けられている。シュピーゲル誌によると、同司教は、ホロコーストが実際に行われたと信じられる証拠がさらに発見されない限り、問題発言を撤回しない姿勢にあるという。