女川、復旧計画立たず 一部設備浸水、点検 東北電力 東北電力は、東日本大震災で全3基が自動停止した女川原発(宮城県女川町、石巻市)の設備被害について確認を進めている。原発の敷地は海面から14.8メートルの高さにあり、直接の津波到達はなかったとみられる。冷却機能は正常に作動し、原子炉は安定的に停止している状態。ただ浸水など詳細な点検が必要となった設備があるため、復旧計画は決まっていない。 <冷却系正常に> 女川原発は過去最大の津波を9.1メートルと想定して設計された。潮位計の不具合で実際の高さは不明だが、「敷地まで押し寄せた跡はない」(原子力部)という。 東京電力福島第1原発では、送電線からの給電が止まった上に、非常用電源も津波などで使えなくなったことが重大な事態を招いた。 東北電によると、女川原発では送電線の電力供給に問題はなく、原子炉を冷却する系統は正常に働いている。 <2、3号機