優しい雨のような音楽を聴きたいんだぜ、おれは
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「聴かずぎらいのための吹奏楽入門」(漆畑奈月、小室敬幸)を読了。吹奏楽というガラパゴス化した世界を外の聴衆へと啓く、といった意気込みのようなのだが、終始、ガラパゴスの論理と言葉とでつづられた対談、というのが正直なところ。なぜ、ここまで吹奏楽コンクールを軸に展開しなくてはならないのか。 日本の吹奏楽界がコンクール(全日本吹奏楽コンクール)を軸に回っていることは論を俟たない。子供(≒未成年、くらいのつもりだが)というものは社会的な尺度をもたず、それゆえに、よほど老成でもしていない限り自分を客観的に見定める方法を知らない(「中二病」なんて言葉が生まれるゆえだ)。よって、自分を褒めることも叱ることもできない彼らは、人からの評価を何より欲するもので、実際、大人が思う以上に競争好きだ。それゆえに、吹奏楽の場合、コンクールで審査員という権威に、金賞・銀賞といった賞を以って承認してもらいたいと思うのだろう
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基盤となる部分が変われば、その上に置かれるものにも影響が及ぶ ―― それは物理と音楽の両方における基本原理である。1970年代後半から1980年代前半にかけてのイングランドでは、そのことが特に顕著だった。1960年代の革新的なベーシストたちのプレイが、ポスト・パンクやニュー・ウェーヴのサウンドに応用されるようになったのである。 <関連記事> ・早弾きだけじゃない、新たな方向性を開拓した80年代のギター・ヒーロー ・プログレッシヴ・ロック界のベーシスト・ベスト20 ・史上最高のベーシスト・ベスト50 エルヴィス・コステロとブルース・トーマス クラッシュ、セックス・ピストルズ、ダムドといったグループは、UKパンク界が送り込んだ第一の軍勢にすぎなかった。狡猾なミュージシャンたちは、そのあとで次なる一手を模索し始めたのである。「White Riot(白い暴動)」や「God Save The Que
はじめに 楽曲をアナライズしたいとき、ボーカルの旋律とか、伴奏の最低•最高音は聴音しやすいものです。 ですが、、たとえばテンションを含む密集した和音のボイシングまで分解するのは、途方もなくしんどいです。もちろん訓練された能力と、それなりの時間も必要になります。 手元に楽器がない環境の人にとっては、なおさら難しいことです。 そこで補助的に機械学習ライブラリの力を借りて、能力や時間がない人でも、より良い音楽学習ができるようにすることは、音楽の文化に良い影響があると思います。 SpleeterとBasic-Pitchという二つの最高なライブラリが提供するコマンドラインツールを使うことで、音源をパート別に分離して、それぞれのパートをMIDIノートとして出力することができます。 それによって、リファレンス楽曲の分析自体に時間をかけることなく、本当の目的である解析、そして解析した後にどう昇華させるか考
テクノの起源とベルリンの最近の歴史においてテクノが果たした役割をテーマにしたミニドキュメンタリー映像を、ドイツの国営テレビ局Deutsche WelleのYouTubeチャンネルが公開。タイトルは『テクノはいかにして生まれたか(原題:How Techno was born: From Detroit to Berlin and back)』。日本語字幕に対応しています(※youtube.comで観覧すると「字幕:英語→日本語」が選択できます)。 この作品には、Alan Oldham(DJ T-1000)、 Ellen Allien、Juan Atkins 、そしてベルリンのクラブ「Tresor」の創設者Dimitri Hegemannンのインタビューが収録されており、ベルリンの壁が崩壊した直後の時代、当時は黎明期だったテクノ・シーンへのデトロイトの影響を掘り下げています。また80年代後半か
坂本慎太郎と青葉市子。その音楽性から2組をあわせて聴いているリスナーは少なくないのではないか、と思う。じつはこのふたり、対面は実質二度目。前回の現場は小山田圭吾のプロジェクトで、およそ10年前に遡る。 そんなふたりの初対談が『FESTIVAL de FRUE』企画で実現。今年7月8日開催の『FESTIVAL FRUEZINHO』立川公演に出演する青葉市子、2022年に出演した坂本慎太郎は、ともに国内のみならず海外からの支持も厚いことから、対談は「両者の歌が国境を越えて聴かれる秘密」をテーマに話が展開した。 ストリーミングサービスの登場をきっかけに少しずつ状況が形成され、2023年現在、国内外に数百万、あるいは1,000万規模でリスナー数を抱える日本のアーティストも出てきている。しかし、坂本慎太郎と青葉市子の「歌の広がり方」はそういったケースとは異なると言えるだろう(※)。 その様子を対談の
とくさん|マイコーピング @nori76 これ大好きで何度も見ちゃう。J-POPに典型的なメロディに触れて「7度に降りてからEに戻ってくると、”きっと上手くいく”という気持ちになる」と言語化してくれてるとことか最高。曲に苦しみと前向きさが同居していて、この音楽は自分を理解してくれてると共感する人が多いのではというのも鋭い指摘。 pic.twitter.com/rhJhwrRzEC 2023-06-24 11:04:09 とくさん|マイコーピング @nori76 全編すごく面白いのでぜひ!私もいちばんしんどかった時にPerfumeの音楽に励まされてなんとか毎日を乗り切ってたので、この解説はすごく腑に落ちる。 youtu.be/gFXcwv9XISc 2023-06-24 11:05:16
2018年、ラッパー・サバ(Saba)の来韓公演が開かれていた弘益大学前の某クラブで250に初めて会った。彼について多くのことを知ってはいなかった。梨泰院を基盤に長く活動しており、その日一緒に公演したヒップホップ・デュオXXXと同じくビースツ・アンド・ネイティブス(BANA)に所属し、f(x)の『4 Walls』カムバック展示会の音楽やBoAの「Pit-A-Pat」リミックス、NCT 127の「Chain」など、K-POP界の作業も活発だという程度だけだった。バックステージに座り酒を酌み交わしながら、最近どんな作業を準備しているか聞いた。意外な答えが返ってきた。「僕はポンを探しています」。 「ポン」は、韓国のポピュラー音楽のどこにでも存在する。韓国人の食卓でキムチを欠かせないように、ポンを抜きにして韓国人の音楽を語ることはできない。1960年代にトロットの「ドンタンドンタン」というリズムか
ベン・フォールズ(Ben Folds)が選ぶ「音楽ファンなら持っておきたいピアノ・アルバム10選」。米サイトconsequence企画 ■Joni Mitchell - Blue 必聴曲「My Old Man」 「最初は、ピアノが本格的なポップミュージックの楽器として活躍したクラシック時代から。もうそこには戻ることはない。だから、この時代のものを選ばないわけにはいかない。ジョニ・ミッチェルの『Blue』をピアノ・アルバムとして気に入っているのは、完全にピアノではないこと。彼女は他の曲で他の楽器を演奏しているけど、基本的には主要な伴奏楽器1つと彼女の声なのです。決して、他の音を求めていない。たとえば、“My Old Man”という曲は、ピアノ演奏が完全に完璧だと思う。ピアノがオーケストラであり、バンドであり、多くのポップスのピアノのようにただ切り刻むだけでないところが素晴らしい。実際、とても
オービタル(Orbital)が選ぶ「誰もが持つべきエレクトロニック・アルバム10選」。米サイトconsequence企画 ■Kraftwerk - Computer World 必聴曲「Computer World」
風上に向かって叫んだとき、声はどのように届くでしょうか? ほとんどの人は風が吹いてくる風上に叫んだ場合は声は届きにくくなり、風下に向かって叫んだ場合は声が届きやすいとイメージするでしょう。 実際英語では「風上に向かって叫ぶ(shouting into the wind)」と言葉は、「誰にも理解されない中で自分の意見を伝える」という意味で使われています。 しかし、物理学的にはこの考え方は誤りであるようです。 フィンランド・アールト大学(Aalto University)の音響学者であるヴィレ・プルッキ(Ville Pulkki)氏は何年も前から風の中の声の伝わり方について調査を続けてきました。 そして今回、数年に及ぶ成果をまとめて、実際は「風上に向かって叫ぶと声が大きくなる」が、「発生者自身には自分の声が聞こえにくくなること」を報告したのです。 どうやら自分の声が聞き取りにくくなることから、
プログレッシヴ・ロックの正典から選び抜いたベスト・ソングに目をやると、人生のあらゆる重要事項について歌われた曲が見つかるだろう。精神の旅、永遠の愛、高速レーシングカー、そして小便のかかった雪を避ける必要性。もちろん不滅のギター及びシンセサイザー・ソロ、そして、思わずスパンコールがあしらわれたケープを羽織ってしまいそうなほど多用されるトリッキーな拍子記号だ。 このジャンルの音楽を30曲に絞り込むのは簡単ではなかったが、少なくとも、かなり長めの曲をいくつか挙げている。さらには、大作と遜色のない4~5分の曲もいくつか加えている。 この記事は、長年の歴史の中で生まれたプログレッシヴ・ロック最高峰の楽曲を選んだものだ。多様性を考慮して、同じバンドを2回以上登場させることは避けた。さぁ、ヘッドフォンの音量を上げて、宇宙へと旅立とう。 楽曲はプレイリストでも展開中(Apple Music / Spoti
ベーシストというのは、昔からバンドの中でも“静かな男”というイメージが強く、映画『スパイナル・タップ』に登場するデレク・スモールズにいたっては“ぬるま湯”のような役割だとさえ言い放っている。 しかしながら、プログレッシヴ・ロックというジャンルに括られるベーシストでこの例に当てはまる人物はほとんどいない。彼らは素晴らしいリフを弾いたり、パワフルな低音で演奏を支えたり、時には目も眩むようなソロを披露したりすることさえあるのだ。 ここではそんなプログレッシヴ・ロック界を代表する名ベーシストたちを紹介していきたい。4本の弦(場合によっては、その数は8本や12本ということもある)を操ってプログレ・サウンドの根幹を支えるミュージシャンたちを讃えていこう。 なお、下記のリストから漏れていると感じるプログレッシヴ・ロックの名ベーシストがいると感じられた方は、ぜひ下のコメント欄を通じてその名前を教えてほしい
『スーパードンキーコング』シリーズの人気曲を手がけた、元レア社所属の作曲家デビット・ワイズ氏(以下、ワイズ氏)。そんなワイズ氏を好き過ぎるあまり、イギリスまで行った芸人コンビが今話題となっている。そのコンビとは、カミナリだ。カミナリは5月13日、自身のYouTubeチャンネルにてワイズ氏とのインタビュー動画を投稿したのだ。 カミナリは、石田たくみ氏(以下、たくみ氏)と竹内まなぶ氏(以下、まなぶ氏)によるグレープカンパニー所属のお笑いコンビ。茨城県鉾田市出身の幼馴染同士で、M-1グランプリ2016、2017にてファイナリストに進出。すっとぼけるまなぶ氏に、激しく叩き叫ぶたくみ氏。訛りの強い軽妙なやりとりを、見たことがある人も多いだろう。現在テレビ番組などで著しい活躍をする2人だが、今盛り上がっているのは彼らのYouTubeチャンネル「カミナリの記録映像」だ。 カミナリの記録映像は「カミナリの
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