最近よく耳にする日本の大手電機の賃金一律カット NEC労使、賃金4%カットで合意 9カ月間 シャープ、一律2%の賃金カットを提案 賃金カットを実施した会社の顛末について追った研究は過去には様々あるが、ここでは一従業員の視点に立ってモチベーションという観点から一律賃金カットの功罪を考えてみる。 賃金カットにより一般的にはモチベーションが低下する。社員一丸となって立て直そうと奮起する、なんてプラスの効果はないことぐらい現代の経営者なら理解している。会社には奮起するだけの魅力も寿命もなくなっている。 大きな問題は一律賃金カットの実施によりモチベーションが低下する度合いは優秀な人材ほど大きいことだ。 もともと賃金が横並びの日本企業においては優秀な人材ほど賃金以上の働きをし、他の社員を食べさせているという自負がある。今以上に賃金が下がっても同等か、それまで以上の働きをしようと思うインセンティブは